ラビリンス

 
 
美術史の授業で 現代アートの収集家で有名な
 
Mr.Goriの住む Fattoria di celle に行きました。
 
彼の広大な敷地には鹿の闊歩する森があり
 
そこに名だたる作家の環境アートが設置されています。
 
今回の目玉は Robert Morris
 
(60年代にミニマリズモを展開させたアーティスト)
 
ラビリンス
 
正直 授業で彼のラビリンス・シリーズを見た時には
 
あまりピンとこなかったものの
 
実際、現実に作品を目の当たりにすると 
 
彼の意図したものが 痛いほど伝わってきました。
 

 
↑これはMorrisのラビリンスの図案
 
 
深い森の中に忽然と現れたラビリンスは
 
Carraraで取れる白い大理石とPratoで取れる緑の大理石を
 
用いて作られており、それはイタリアで良く見られる
 
大聖堂と同じ色使い・・・。
 
中に入ってゆくと 回廊自体が傾斜しており
 
白と緑の並行的なパターンとの錯覚とあいまって
 
歩いて行くうちに 不思議な感覚に襲われる。
 
 
 
 
ここはどこだろう。
 
 
どこに導かれるのだろう。
 
 
私はどこにゆきたいのだろう。
 
 
 
 
もともとラビリンスとは 
 
入口から入って中心点を求め
 
そこから また入口に戻ってくる建築物を指す。
 
( つまり この建造物には入り口は一つしかない )
 
それは 大古から宗教的な要素を持つ
 
瞑想の場 だった。
 
 
中心を求めて歩くその道は
 
そのまま 精神的、肉体的な死に至る道であり
 
人はラビリンスの中心部に突き当たる事で 
 
擬似的な死を体感し
 
そこから また元に戻って行く行為は
 
母の産道を通って 私たちの取り巻く世界
 
現実に再び 産み出されるのだという・・・。
 
 
外から眺めた単純な構造とは予想を反して
 
Morrisのラビリンスはいつ果てるともしれなかった。
 
ある角を曲がると 唐突に道は途切れ
 
何故か 裏切られたような まだ何処かに道が続いているような
 
そんな気がしたのは何故だろう。
 
 
外に出て行く為に また傾斜した道をぐるぐると
 
戻って行く・・・
 
 
 
目の前に 幾何学的な白と緑の色彩ではなく
 
豊かな森の緑が 急にひらけ
 
そこから新鮮な空気がなだれ込むのを感じると
 
流石にほっと一息つけざるをえなかった。
 
 
 
 
ちなみにFattoria di Celleは一般でも訪問できます。
 
予約を入れれば ガイドつきで案内してくれるそうですが
 
一年待つこともあるとか・・・爆
 
 
 
 
 
 
 
カテゴリー: Arte パーマリンク

ラビリンス への5件のフィードバック

  1. 夏水 より:

    こんにちは^^夏水です^^先日は私のブログへ遊びに来てくださりコメントまで残してくださって、ありがとうございました^^また、トラックバックまでしてくださって・・・ビックリしました。今まで、何度か私のブログをトラックバックされた方がいらしたのですが、今回のようなこんなステキに使ってくださったのは初めてで、大変光栄に思います^^ Baroncia さんはイタリアに住んでらっしゃるのですね^^ステキです^^こうして、遠く離れた国に住んでいる方とブログを通じてお知り合いになれたことを感謝します^^これからもどうぞよろしくお願いしますネ♪

  2. Baron より:

    わ、夏水さん! いらっしゃいマセ。事後承諾でトラックバックをしたので( というのか、使い方が まだ今ひとつ分からない私(^_^;))気がひけていました・・・。でも 気に入っていただけたようで とても光栄に思います。私からも これからどうもヨロシクお願いします☆

  3. Reiko より:

    なんともセンスのない私は気持ち悪くなりそう・・・と思ってしまいました。(お下品で失礼。でも行ってみたいです^^アートの世界に迷い込んでみたい!!って思わせるような・・・。本気で迷ってしまいそうですが・・・(汗夏水★様の素敵なコメントの後、私みたいなものがコメントしてスミマセン・・・

  4. Baron より:

    leycogueさん、いらっしゃい♪ラビリンス、実際 平衡感覚が失われてけっこー気持ち悪かったです 笑ちなみにカリフォルニアと日本の時差って、どのくらい?一応、イタリアは夏時間でー7hですが・・・。

  5. Reiko より:

    カリフォルニアと日本の時差ですが・・・夏時間で-16です。カリフォルニアが遅いです。ハイ。いつも時差で12時間以上あるのはおかしいって言われますが、だって本当なんですぅ~。指折数えましたモン。今こちらは5/17の22時台。日本は18日の14時台デス。

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