お葬式

  
 
 
 
11年のイタリア生活で 知り合った人々との逝き別れは 6回。
 
そのうち 実際きちんとお葬式に参加したのは 今回を入れて 2回になりました。
 
 
お葬式は 非日常だけど それでも 日常の沿線上にある。
 
悲しいことだけれど 仕方のないこと。
 
いつか誰かの役に立つかもしれないので(?) 日本とは違う イタリアのお葬式事情を少しだけ書きますね。
 
 
 

 
 
 
 
一端 喪服を取りに家に戻った私だけれど
 
クローゼットを開けてから はた と考え込んでしまいました 
 
 
と、 いうのも
 
何度か目の当たりにした お葬式の記憶が蘇ったから。
 
 
古いイタリア映画の涙にくれる黒ずくめの人々
 
 
の集団に紛れるつもりで 黒で正装して行った私は 以外にカジュアルで色とりどりの人々の中で 微妙に浮いてしまったのでした。
 
 
  あの記憶。
 
 
 
少し考えてから 黒の上下(下はスカート)に黒とグレーの格子柄のハイネックベストを合わせ、黒のジャケットに
 
黒のロングブーツ、グレーがかったモスグリーンのショールに真珠のピアス 
 
という固すぎない程度(?)で参加することに決めた私。
                                                                
 
Pratoの駅に着くと
 
 
黒の丸首セーターにブルージーンズ という出で立ちの白熊が待っておりました。
 
お互い思わず 一言
 
 
「  その格好で行くの? 
「 随分 シックな服装だね 
 
 
なんでも お葬式には これ!と決まった色や服装のルールはないそうで
 
実際 今回も少しうきました。私 (涙)
 
(  色あいは押さえてあっても、緑や茶、グレー、ジーンズと 普通に家から出てきたような人が多かったです☆ )
 
 
 
さて教会に行く前に寄ったのは 花屋さん。
 
 
 
イタリアでは お香典など お金を包む習慣はないそうですが
 
人によっては 故人を忍んで Cuscino:クッシーノ と呼ばれる花輪や花束を事前に祭壇に持っていくとのこと。
 
 
 
 
こんな感じで
 
 
 
 
                                                                                                          by arte floreale funeraria
 
もちろん お葬式で撮った訳ではありません ( 写真は お葬式アート・フラワーを学ぶ学校のもの。写真にリンクが張ってあります )
 
 
 
写真でも分かるように
 
 
 
イタリアのお葬式のお花は 白一色ではなくて その人のイメージに合わせた色が自由に使ってありました。
 
花屋さんに勧められるまま 黄緑のシンピジュームにオレンジ色のバラというCuscino( 別にクッションという意味もある )を作ってもらって
 
一言添えたカードを文章を見えるように添付して 教会の祭壇の前に置いていったのが 式が始まる前。
 
 
 
 
それからは
 
なんとなく見知っているお葬式の儀式どおり
以外に映画や小説で カソリックのお葬式に慣れ親しんでいるのかもしれませんね 
 
 
 
いつもは閉ざされている 教会中央の扉が開いて 叔父さんの棺が担ぎ込まれ
 
賛美歌 牧師さんの故人を悼む言葉と 聖書にまつわる説教
 
そうして最後に洗礼の言葉と罪を清め天国に行くため(!) 聖水を棺に吹きかけて
 
その後、来たときと同じように 正面の扉から担ぎ出され、そのまま墓地に赴く・・・・という流れだったのですが
 
 
 
当たり前だけれど
 
 
 
カソリックの国 イタリアでは 遺体は燃やされることなく 棺ごとそのまま埋葬されます。
 
 
 
だけれど 墓地には そんなにたくさんのスペースがあるわけでもなく
 
古くてもう親戚のないようなお墓や、 それこそ血筋を分けた祖先のお墓を一端あけて 先人の棺を出し
 
その開いたスペースに新しく入れられるとか・・・・。
 
 
それでは 出された人はいずこへ?
 
 
と 当然の疑問が頭をもたげたけれど お葬式の最中 あれこれ聞ける訳でもなかったので 疑問はそのままに 爆
 
 
 
 
教会で見かけなかった白熊兄は 実は お墓でこの作業を担当させられていたそうで
 
「 ボクは 棺から出てきた ミイラを見た 」
 
と やや青い顔で言っていました。
 
 
 
 
イタリアの墓地は とても綺麗にされていて 色とりどりの生花や鉢がいたるところにあるのだけれど
 
故人を悼む 人々の悲痛なシルエットが 冬時間になって早くにくれていく夕景の中に浮かび上がって
 
やはりもの悲しいものでした。
 
 
 
 
どんなに長くイタリアに居ても 初めて口にする言葉はある 
 
 
 
Porgo le mie sincere condoglianze
 
- 心から お悔やみを申し上げます-
 
 
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お葬式」への10件のフィードバック

  1. Chen の発言:

    amen,amen….
    people who pass away is a A kind of set free..
    Rome is a nice city,but i love Milan more

  2. りか の発言:

    お疲れ様でした。
     
    へえ~、イメージとしては黒一色の衣装で、
    葬式に参列ってイメージがありますが、そうでもないんですね~。
    意外でした。
     
    この儀式を済ませると、
    生きている側の人の心の整理がやっとつくような
    そんな感じがします。
     

  3. la ragazza giapponese! の発言:

    ジーンズ姿ですか。イタリアらしいですね。
    私もmarioと結婚して、そこに骨をうずめたら火葬じゃないのですね。。複雑な心境です。
    死後の自分の処遇は考えたことがないので、私は海へ骨を散骨してもらいたいな~なんて。思ったりします。日本海や太平洋に。
     
    やはりお葬式という通過儀礼を経ると、本人も回りもきっと一区切り付くのでしょうね。日本では四十九日のほうが一区切り、と言う感じですが。
    おじさん、みなさんに見送られて、本当に本当に安らかな眠りを迎えたことでしょう。
     

  4. meow の発言:

    なんだか意外です。キリスト教のお葬式、結構カジュアルなイメージでしたけど、みんな黒っぽいというイメージもありました。
    映画なんかで見ると、黒い帽子にベール(?)がついてるのをかぶっている女性なんかもいますよね。
    こういうのは気持ちの問題だと思うので、服装にそんなにきっちりとした決まりなんてなくてもいいのに、といつも思うので、みんながいつもと同じように来られるのっていいなぁと思います。
    イタリアも土葬なんですね。イタリアは国土が小さいのに土葬できるんだ、と思ったすぐ後に 「 先人の棺を出し 」 で納得。そして私もバロンさんと同じ疑問が…
     
    私も常々思っていました。お葬式って遺された人のためでもあるんだなと。
    このお葬式で、周りの人の気持ちに区切りがついて、少しずつでも気持ちが落ち着いてくることをお祈りしています。

  5. Unknown の発言:

    ぐうたらねこです。<(_ _)>
    …きっと同じイタリア国内でも、地方によって「お葬式事情」は違うのでしょうね。
    日本でも土葬の地域がある、と「おたんこナース」(佐々木倫子 小学館)というマンガで読んだことがあります。
    日本でも、宗派や地域性によって、微妙に作法や慣習が違うもんなぁ…。
     
    皆さんの心の中で。
    おじさんが幸せでいられることを祈っています。
     

  6. Baron の発言:

    JointedSanata☆
     
       Hi (^_^)b Welcome to my blog!
           I live in Florence, here is fantastic city if you loved Art & History.
           So you like Milan?
           I guess at you are city boy, isn\’t it?
           Any italian city have their fascination.
               
            if your can not change it, just star enjoy it.
     
          I think so, too!!!     

  7. Baron の発言:

    りかさん☆
     
       そうです。 結構カラフルだったので
       私も 毎回のように驚いてしまいました。←しつこく 笑
       お葬式=黒 っていうのは
       私の先入観なんだよなぁ、と毎回そのたびに思います。
     
       心の整理。。。本当にまったくその通りですよね。
       イタリアは お葬式を間髪入れずにすぐやってしまうけど
       周りにとっては その方が本当はいいのかもしれません。
       

  8. Baron の発言:

    Makikoさん☆
     
       う~~~ん。 私もちょっと そのまま土葬はなぁ・・・と
       考えましたよ。 どうせなら火葬がいいなぁと 爆
     
       まぁ 死んでしまったら 土葬だろうが 火葬だろうが
       同じ事なんでしょうけど 気持ち的にきれいさっぱり焼かれたいと思うのは
       M?????       
       どうせ土葬なら ミイラにされずに 土に帰りたいです。私。。。  
       

  9. Baron の発言:

    Meowさん☆
     
      ふふ。 本当に いずれはお墓から外に出されてしまう・・・・と
      考えると なんとなくクールなような、それでも そのぐらいのとらえ方で
      いいような・・・。
      キリスト教の最後の審判だとかだと 最後の日は
      みんなお墓の下から 復活するイメージじゃないですか。
      どうするんだろう?
     
         というのは 脱線した妄想でした 爆

  10. Baron の発言:

    ぐうたらねこさん☆
     
      確かに イタリアの場所によっても 
      お葬式の風習って違うでしょうね。
      多分 南にいけばいくほど 格式が高くなっていくのかな。
     
      白熊マンマは 一週間たっても
      やっぱりめそめそしていますが
      それでも オーラがめらめらしているので
      大丈夫だと 爆
      
      

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